「最近、洗濯物が生乾きっぽい…」「洗濯機自体がなんか臭う」そう感じたら、洗濯機の中で菌が増えているサインです。
本記事では、家庭でできる原因別の正しいニオイ対策をわかりやすく解説します。今日からすぐに実践できる内容なので、ぜひチェックしてください。
洗濯機が臭う原因は大きく3つ
洗濯機の臭いは、ほとんどが汚れ × 菌 × 湿気の悪循環です。まずは原因を知ると、最短で解決できます。
【主な原因3つ】
- 洗濯槽裏の黒カビ(湿気と皮脂汚れが餌に)
- 洗剤・柔軟剤の残り(ヌメリが菌の巣に)
- ホースやフィルターに付いた水垢や汚れ
つまり、臭いを取るには「原因に合った掃除方法」を選ぶことが大事。間違った対処をすると、逆に悪化させることもあります。
原因別!洗濯機の臭いを取る対策(今すぐできるステップ)
臭いの原因によって、使う洗剤や手順が変わります。ここでは一番効く方法だけを厳選してご紹介します。
<黒カビが原因の時:酸素系漂白剤>
黒カビ臭は、酸素系漂白剤が最速で効果的です。泡でカビを根こそぎ落とせます。
手順
- 40〜50℃のぬるま湯を高水位まで入れる
- 酸素系漂白剤を規定量入れる
- 「槽洗浄」コースで運転
- 終わったらフタを開けて乾燥
POINT:ドラム式なら「つけ置き不要」のクリーナーを選ぶと安心です。
<水垢・雑菌臭の時:クエン酸>
酸っぱい臭いがするなら水垢と菌が原因。クエン酸で中和します。
手順
- ぬるま湯+クエン酸で「標準コース」を回す
- 洗剤トレイは外してクエン酸液に浸け置き
- ホースとフィルターも一緒に洗浄
注意:黒カビには効かないので、黒い汚れが多いときは酸素系漂白剤を使いましょう。
<皮脂・洗剤カス臭の時:セスキ炭酸ソーダ>
生臭さや排水口のような臭いが気になる時は、皮脂汚れを
セスキ炭酸ソーダで分解するのが近道です。
手順
- ぬるま湯を高水位まで溜める
- セスキ炭酸ソーダを大さじ2〜3入れる
- 10〜15分回して一時停止
- そのまま数時間置いて汚れを浮かせる
どれが自分に当てはまるかわからない場合は、以下の
原因チェックリストで判断できます。
原因チェックリスト
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 黒くてヌルヌル | 黒カビ | 酸素系漂白剤 |
| 酸っぱいニオイ | 水垢・菌 | クエン酸 |
| 排水口っぽい臭い | 洗剤カス・皮脂 | セスキ炭酸 |
放置しがちな臭いの隠れポイント4選
ここが汚れていると、いくら槽洗浄しても臭いが戻ります。見落としやすい場所を先にチェックしましょう。
- 洗剤・柔軟剤ケース:溶け残りがカビの餌に
- ゴムパッキン裏:髪の毛や皮脂汚れが付着
- 排水ホース:水垢&雑菌が繁殖しやすい
- フィルター:ホコリとヌメリの温床
臭いが強いときは、槽洗浄に加えて、これらのパーツも個別に掃除すると改善しやすくなります。
やりがちなNG例(悪化原因)
自己流で対策した結果、逆に臭いを強くしてしまうケースもあります。
- 重曹を入れて放置 → 重曹カスが詰まり、逆効果
- 毎回柔軟剤をたっぷり入れる → 残りが菌の餌になる
- 洗濯後すぐフタを閉める → 湿気がこもり、カビが発生しやすい
- 塩素系で頻繁に掃除 → 金属部品を傷める可能性がある
心当たりがあれば、今日からやめてOKです。正しい洗剤を選ぶことが、臭いゼロへの最短ルートです。
臭いを防ぐ日常ルーティン(超簡単)
一度ニオイが取れたら、再発させないことが大切です。難しいことをしなくても、次のような簡単習慣で予防できます。
- 毎回:終わったらフタを開けて換気する
- 週1回:洗剤ケースとフィルターを水洗いする
- 月1回:酸素系漂白剤で槽洗浄コースを回す
これだけでも、臭いの再発をかなり防ぐことができます。
よくある質問Q&A
Q:クエン酸で臭いが取れない…?
A:黒カビには効かないため、黒い汚れが多い場合は酸素系漂白剤を使いましょう。
Q:洗濯槽クリーナーはどれくらいの頻度で使えばいい?
A:ドラム式は月1回、縦型は1〜2ヶ月に1回が目安です。汚れや臭いが気になる場合は少し間隔を詰めてもかまいません。
Q:乾燥機能を使えばニオイは防げる?
A:ドライ運転や乾燥機能は有効ですが、それだけに頼らず、フィルター掃除や槽洗浄もあわせて行うのがおすすめです。
まとめ:今日からできる3ステップ
- 原因を特定(黒カビ/水垢/皮脂)
- 最適な洗剤を選ぶ(酸素系漂白剤・クエン酸・セスキ)
- 乾燥と定期ケアで再発防止
臭いが取れたら、ぜひ再発予防の習慣を続けてください。
関連リンクも参考にどうぞ。
- 洗濯槽の黒カビ掃除(酸素系漂白剤の詳しい使い方)
- 洗剤残り対策・油汚れ対策(セスキ活用術)
- 重曹とクエン酸の使い分けガイド